ウィキメディア財団の「話し合い:2024」に参加しました = Participated in the "Wikimedia Foundation Community Affairs Committee/Talking: 2024"


ウィキメディア財団では「ウィキメディア運動が直面する課題とニーズを理解」するために、2021年から「話し合い」という事業を開催しています。今回「話し合い:2024」に参加する機会を得ましたので、概要を記録しておきます。

ウィキメディア財団コミュニティ事案委員会/話し合い:2024
https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation_Community_Affairs_Committee/Talking:_2024/ja

2023年11月に財団の方からこの話し合いへの参加を打診され、こういう機会はめったにないことなので参加を表明しました。その後日程の調整があり、12月19日10:00~10:45に行われることになりました。

当日は財団の方が4名と私の5名のオンラインでの話し合いになりました。それぞれの自己紹介をしてから、フランクな話し合いになりました。私は11月に出版した『70歳のウィキペディアン』の本を紹介し、どういう動機でこの本を書いたか、そもそもウィキペディアに関心を持つようになったのはどうしてか、などを話しました。

参加者のひとり、ロージー・スティーヴンソン=グッドナイトさんはウィキメディア財団コミュニティ事案委員会のメンバーで、私と同年代とのこと。高齢者とウィキペディアとの関りや、女性としての関りなどについて興味深いお話をしてくださいました。そのひとつが「ウィメン・イン・レッド」という活動で、WikiGapにもつながるものです。ロージーさんは2016年のウィキメディアン・オブ・ザ・イヤーに選出された方で、ウィキペディアに記事があることが終わってからわかり、あらかじめ読んでおけばよかったと思ったことでした。

私と同じような本があるか話題になり、インドのウィキペディアンの著作『Choice in Chaos: A Wikipedian's Autobiography』が紹介されました。著者はガンガダル・バダニ(Gangadhar Bhadani)というインドの銀行員で、2017年の出版です。どこかで読んでみたいものです。

その他、ウィキペディアにどういうテーマで書いているかとか、ウィキペディア以外のオープンストリートマップなどオープンデータへの関心とか、短時間でしたが様々な話題が飛び交いました。日本からの情報発信が少ないので、Diffに英語で書くのに挑戦したいと話し、私の英語は不十分でしたが財団の方が適宜補ってくださいました。終わってみればあっという間でしたがウィキメディア運動の中核を担ってらっしゃる方たちと直接お話しできたのはエキサイティングでした。これからウィキメディア運動に関わっていくうえで多くのヒントをいただけた気がします。

なお、このイベントは来年2月まで開催される予定なので、こちらのページから参加申し込みができます。興味のある方はぜひご参加ください。

今回の「話し合い」参加に際してはウィキメディア財団中山純子さんにすっかりお世話になりました。ありがとうございました。

写真はキリスト誕生を模った置物で、イタリアの修道女の作品だそうです。先日村上遥さんが神保町のイタリア書房でみつけてプレゼントしてくださいました。私はクリスチャンではないけれど、英語が不得意な私を見守っていてくれました。