上智地球市民講座「国際紛争解決の糸口を探る」受講記(1)

上智大学が開設している上智地球市民講座「国際紛争解決の糸口を探る:様々な学問領域から社会課題にアプローチ」を受講しました。全部で5回の講座で、上智大学の様々な分野の講師が登壇されました。

第1回「なぜ争いが続くのか:政治学の視点から」

2026年5月23日の講師は、総合グローバル学部総合グローバル学科の前嶋和弘教授。紀元前のヘラクレイトスから20世紀のスタッズ・ターケルまでの様々な戦争論を概観したうえで、21世紀の戦争がなぜ起こっているのかについて解説されました。ターケル以前のクラウゼビッツまでは聞いたことがある名前でしたが、ターケルは知らなかったのでWikipediaを見たところ、日本語版には無く英語版にあったので、翻訳をしました。また取り上げられた『よい戦争』という書籍についても、同様に翻訳をしました。日本語訳は国会図書館のデジタルコレクションで読めましたが、原書を参照するために上智大学図書館へ出向いたところ、閲覧することができました。

日本人にとって、第二次大戦が「よい戦争」であったとは考え難いですが、ターケルは第二次大戦を経験した130人にものぼる人々にインタビューし、それを編纂したのです。そして「よい戦争」と考える人たちだけではなく、そうは考えない人たちがいることを、彼ら自身の言葉で伝えているのでした。最後には戦後に生まれた街角の子どもたちの言葉を載せていますが、それは21世紀の戦争を経験している現代の子どもたちの気持ちを代弁しているかのようでした。

追記

『よい戦争』のWikipedia記事は、2026年6月2日の「新しい記事」に選ばれました。

Wikipedia日本語版:本日の「新しい記事」2026年6月2日

WM財団バーナデット・ミーハンCEOの記事

Bernadette Meehan at Wikimedia Futures Lab 2026 (Jason Ekvidi, CC BY-SA 4.0)

ウィキメディア財団CEOのバーナデット・ミーハンさんのインタビュー記事が、ニュースサイトGIGAZINEに掲載されました。

Wikipediaを運営するウィキメディア財団のバーナデット・ミーハン新CEOにインタビュー、AI時代のWikipediaは何を目指しているのか根掘り葉掘り聞いてみました - GIGAZINE

ミーハンさんの前職はアメリカの駐チリ大使でした。その後WM財団に移られたきっかけを含め、話題は多岐にわたりました。

  • 外交官からWM財団に転じたきっかけ
  • WM財団は何のために存在するのか
  • 自分の目標1:コミュニティを知り、それをサポートする
  • 自分の目標2:AI環境の中でWikipediaが存続し続けるための戦略を練る
  • コンテンツを作成するのは人間でなければならない
  • トラフィックの減少に対する取り組み
  • ウィキペディアのお気に入り記事
  • ウィキペディアの編集者になると、自分の知識を世界に示すことができる

ESEAP 2026 での日本からのプレゼンテーション

2026年のESEAPカンファレンスは、5月15日(金)から17日(日)まで台湾の高雄で開催されます。日本からのプレゼンテーションをピックアップしました。全体のプログラムはこちらです。オンライン参加は無料でこちらから受け付けています。日本と台湾の時差は1時間で、台湾の10時は日本の11時になります。

5月15日(金)

5月16日(土)

初心者のためのDiffガイド

ウィキメディア財団公式ブログDiffを初めて書く方向けのガイドを書いてみました。

(1) ログインする

  • Diff記事の最下段にある、「Login」ボタンをクリック
  • ログイン画面で「Login with MediaWiki」ボタンをクリック
  • 「あなたの個人情報にアクセスする」と聞かれるので、「許可」をクリック

(2) 新規入力画面がでてくる

  • 右上ツールバーの言語ツール(A文)のLanguageプルダウンメニューで、「日本語」を選ぶと、「Language changed」と左下に出てくるのを確認
  • 「Add title」のところにタイトルを書く
  • 「Type / to choose a block」のところに、本文を書く。別に準備したテキストを流し込むのでもOK。
  • 段落はデフォルトがブロックスタイル:頭の1字下げなし。段落と段落の間は1行空け。(頭1字下げ、段落間の行空け無しのスタイルに編集できるが、面倒なのでおすすめしません)
  • 分量は、1,000字から1,800字くらいが目安。言葉の説明などはウィキペディアの記事があればそちらへリンクし、本文は簡潔にしたほうがいいです。イベントに触れるときも、それについてのMetaページとか、Diff記事があればそちらにリンクするのがベター。リンクは、対象文字列をカーソルで選ぶと、リンクマーク(-)が近くに現れるので、それをクリックするとURLを入れる窓がでてきます。そこにリンクする記事のURLをいれてリターンすればOK。
  • 内容に関する画像を入れるのも大切。そのうちの1枚を「注目画像」にするのもできる(そうすると一覧でそれがでてきて目立つ)。
  • 途中で適宜上部バーにある「Save draft」ボタンを押し、保存しておく。

【画像の入れ方】先にコモンズに入れておくのをお薦めします。

  • 入れる写真のコモンズデータから、URL、作者名(Author)、ライセンス(License)を用意
  • Diff本文の、写真を入れる段落と段落の間にカーソルを持っていくと、+マークが現れるのでクリック
  • 挿入するものを聞かれるので、「Image」を選ぶ
  • Upload / Media Library / Insert from URLのどれにするか聞かれるので、Media Libraryを選ぶ(ほかでもいいですが、こちらがおすすめ)
  • 既にMedia Libraryに入っているファイルがでてくるけど、新規なので「Upload files」のタブをクリック
  • 「Select Files」ボタンをクリックし、写真のURLを入れてリターン
  • Uploadが終わると、右側に詳細入力画面がでてくるので、そこの「Author」「License」「Photo credit URL」にコモンズデータをいれる。Captionなどもいれておくといいかも。
  • 「Select」ボタンを押すと、Diff本文にその画像がはいります。

(3) 投稿までの手順

  • Diff上部バーから「Dashboard」へ
  • Post → All posts → Mine と進み、編集する記事を確認
  • 記事名にカーソルを当てると、下に「Quick Edit」と出てくるのでそれをクリック
  • カテゴリーはプルダウンメニューから選んで入力。タグは自分でいれる(既に投稿済の記事から見当をつけておくとよい)
  • Dashboardより下にProfileがあるので、そこをクリックし、「Name」欄に自分の情報を入力。その下の「About yourself」の中の日本語欄に、自分のプロフィルを簡潔に入れておく(そうすると自動的に記事に表示される)

(4) 投稿

  • 下書きの準備が済んだら、Previewでもう一度確認。
  • 左上の「Submit for Review」ボタンをクリック。(この際「あなたにその権利はない」と英語で言ってくるが、Wordpressの独り言なので無視)
  • チェック事項がいくつか現れるので一通り確認し、「Publisher Checklist」でライセンスを聞かれるので、チェックボックスをチェック。
  • もう一度「Submit for Review」ボタンをクリック。
  • 投稿後に間違いに気が付いたら、editボタンで編集し、もう一度「Submit for Review」ボタンをクリックする。この段階でも下書きでもすべて公開されているので、誰かに読んでチェックしてもらうことは可能。
  • この後Diff編集者がチェックし、コメントがあればメールで言ってきますので、やりとりします。OKになれば数日で公開されます。公開されたらメールがきます。(Diff編集者がチェックするのは、主にリンク先が適切かどうか=宣伝サイトとかでないか、ということのようで、内容についてあれこれ言ってくることはまずありません。内容について気になれば、日本のウィキメディアンに聞いた方が適切な答えが得られると思います。)

※Diffの上部バーにある「About」の内容を翻訳して私のブログに出してあるので、参照ください。
Diffとは(私訳)
https://wikipedia70.hatenablog.com/entry/2024/06/01/133055

ナイロビでの出会い

ナイロビでの経験を綴った、カメルーンのArno BoujikaさんのFBポストです。Arnoさんとはこの直前に同じテーブルだったのですが、彼は私の英語がわからず、会話できませんでした。カメルーンではフランス語が話されているのです。でもドイツから来たJanさんとは、デジタルツールを使ってたっぷり会話できたことがここに書かれていて、そーなんだーと思った次第。これも楽しい思い出です。二人ともその後、FB友達になりました。
www.facebook.com

Wikipedia 25 Birthday Cake Song

2026年1月15日(日本時間1月16日午前1時~2時)に、ウィキペディア25周年記念バーチャルパーティが開催されました。パーティの最後に「Wikipedia25バースデー・ケーキ・ソング」が歌われましたので、動画をここに置いておきます。
www.youtube.com

コモンズはこちら
https://docs.google.com/document/d/1Bks5PJVhpOFeW7SZaw8E2BXZ0tGI1lzxR5zW5niwX08/edit?tab=t.0

これについてのDiff記事はこちらです。
ウィキペディア25周年記念バースデー・ケーキ・ソング!

ウィキペディアの編集プロセスに迫る展示会

ウィキペディアンのNさんが、展示会をやるというのでご紹介します。全部で8人の方が出展されるそうです。

カロクリサイクル|記録から表現を作る 成果展 むすんでひらいて―ここの記録をめぐって

  • 日時:2026年2月26日(木)~3月15日(日)
     ※木・金・土・日・祝のみオープン
     木・金 13:00~20:00
     土・日・祝 11:00~18:00
  • 開催場所:Studio 04
    (〒136-0072 東京都江東区大島4-1-1 大島四丁目団地1号棟1階106)
  • 【柴田成/ウィキペディア】(Nさんの展示)
    オンライン百科事典「ウィキペディア」の編集を、ライフワークの一つとしています。ローカルに受け継がれてきた記録や記憶が公共にひらかれていくプロセスそのものに関心があり、そのときどきで興味を持ったトピックについて調査し、記事を作成しています。
    今回は、台湾の近代史のあるテーマに向き合い、ウィキペディアにおける自身の編集プロセスと、その過程で生じる内面の動きを表現しようと思います。

過去の災害の写真をウィキメディア ・ コモンズにアーカイブしてみよう【Nさんの関連イベント】

日時:2026年3月6日(金)19:00〜20:30
講師:柴田成(本展参加者)
会場:Studio04
入場料:無料
定員:5名
申込締切:3月6日(金)23:59まで

  • 主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人NOOK
  • 協力:UR都市機構
  • ウェブサイト:

www.artscouncil-tokyo.jp