ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤー2023

ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤー2023の受賞者を表彰します|Diff 2023-8-16

8月16日から19日にかけてシンガポールで開催されたウィキマニア2023のイベントで、今年の「ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤー」が表彰されました。その紹介記事がDiffにあったので概要を載せておきます。

ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤー:Taufik Rosman(タウフィク・ロスマン)さん

マレーシアのウィキメディアン。8歳で自分の通う小学校の記事をウィキペディアで編集。その後地元の学校図書館で図書委員となり、ウィキペディアにマレー語のコンテンツを毎日寄稿した。自分だけでなくマレーシアのコミュニティにウィキペディア活動を広め、様々なサポート活動に従事、よりグローバルな活動に視野を広げていった。まもなく教師として教壇に立つ予定。

桂冠賞:Siobhan Leachman (シボーン・リーチマン)さん

ニュージーランドの弁護士出身。特に生物多様性と自然史における女性の貢献に脚光をあてるよう尽力し、ウィキペディア、ウィキデータ、ウィキメディア・コモンズに数多く投稿してきた。また自然史分野の図書館司書、博物館専門職などの専門家と連携し、関係者の交流会を頻繁に実施するなどして、ニュージーランドウィキメディア関連コミュニティ形成に貢献した。

新人賞:Eugene Ormandy(ユージン・オーマンディ)さん

日本のウィキメディアンとして初めて受賞。2018年に北村紗衣さんの講習会に参加以来ウィキペディアの可能性に目覚め、早稲田Wikipedianサークル、稲門ウィキペディアン会を設立して活動。一方で日本のウィキメディアン達の活動をウィキメディア財団公式ブログDiffに数多く投稿し、日本のコミュニティの豊かな歴史を紹介した。

メディア投稿者賞:Pax Ahimsa Gethen(パックス・アヒムサ・ゲーセン)さん

疎外されたコミュニティの熱心な擁護者として、ウィキメディア・コモンズにLGBTIQ+ の主題とイベント、社会正義の集会に焦点を当てた写真を数多く投稿。

技術者賞:User:Zabe さん

拡張機能の展開、バグ修正および事故事案全般のサポートにおいてウィキメディア仲間から称賛され、中でもチェックユーザー・コードと一括認証コードの保守、コメント・データベースのリファクタ移行更新のサポート、さらに新規ウィキ立ち上げを支える技術的な作業に注目を浴びた。

奨励賞(選外賞):Anton Protsiuk(アントン・プロチュク)さん

ウィキメディアウクライナ協会のプログラム・コーディネーター。2011年以来ウクライナ語版ウィキペディアに300超の記事を立項。2018年からウィキメディアウクライナ協会の職員となり、2021年以降は複数のプログラムでリーダーを務める。ロシアのウクライナ侵攻後も様々な調整活動を継続している。

ウィキメディアン・オブ・ザ・イヤー2023の受賞者を表彰します|Diff 2023-8-16