東京外国語大学オープンアカデミー(TUFS)で8月29日~31日に開講された、沼野恭子名誉教授による「現代ロシア語文学入門ー雪どけから現在までー」を受講しました。オンラインで毎日19:00から20:30までの講義でした。ロシア革命からウクライナ侵攻までの間のロシア語文学の流れがよくわかりました。作家の中にはロシア国外で執筆している人も複数いるので、「ロシア文学」でなく「ロシア語文学」となっています。毎回取り上げた作家の一覧を作成し、作家名からはウィキペディアにリンクを張りました。◎印は詳しく説明があった作家です。日本語版の無い作家は追々日本語版を作っていく予定です(翻訳して立項した作家は☆)。
第1回 「社会主義リアリズム」から「雪どけ」期へ
マキシム・ゴーリキー(1868-1936)『母』
ミハイル・ゾシチェンコ(1984-1858)
ヴェニヤミン・カヴェーリン(1902-1989)
ボリス・ピリニャーク(1894-1938)
ウラジミール・ナボコフ(1899-1977)
イワン・ブーニン(1870-1953)
◎アレクサンドル・ソルジェニーツィン(1918-2008)『イワン・デニーソヴィチの一日』
アンドレイ・シニャフスキー(英語版)(1925-1997)
イリヤ・エレンブルク(1891-1967)
◎ワシーリイ・アクショーノフ(1932-2009)『星の切符』
アンドレイ・ビートフ(1937-2018)☆
ウラジーミル・ヴォイノーヴィチ(英語版)(1932-2018)
◎ブラート・オクジャワ(1924-1997)『少年兵よ、達者で』
エヴゲーニイ・エフトゥシェンコ(1933-2017)
アンドレイ・ヴォズネセンスキイー(1933-2010)
ベラ・アフマドゥーリナ(1937-2010)
第2回 「ペレストロイカ」期から「ポストモダニズム」へ
ミハイル・ブルガーコフ(1891-1940)
アンドレイ・プラトーノフ(1899-1951)『チェヴェングール』
エヴゲーニイ・ザミャーチン(1884-1937)『われら』
ボリス・パステルナーク(1890-1960)『ドクトル・ジバゴ』
ナボコフ『ロリータ』
ソルジェニーツィン『収容所列島』
ヴィクトル・アスターフィエフ(英語版)(1924-2001)
チンギス・アイトマートフ(1928-2008)
◎スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(1948-)
ビートフ
リュドミラ・ペトルシェフスカヤ(英語版)(1938-)
◎タチヤーナ・トルスタヤ(1951-)☆『金色の玄関に』
ヴィクトル・エロフェーエフ(1947-)☆
◎ヴィクトル・ペレーヴィン(1962-)『チャパーエフと空虚』
ウラジーミル・ソローキン(1955-)
アレクサンドラ・マリーニナ(1957-)
ポリーナ・ダシコワ(1960-)☆
第3回 ジャンルの多様化・「新リアリズム」
◎ボリス・アクーニン(1956-)
セルゲイ・ルキヤネンコ(1968-)
マクス・フライ(1965-)
ソルジェニーツィン
エドゥアルド・リモーノフ(1943-2020)
パーヴェル・クルサーノフ(スペイン語版)(1961-)
リュドミラ・ペトルシェフスカヤ(英語版)(1938-)
◎リュドミラ・ウリツカヤ(1943-)『通訳ダニエル・シュタイン』
オリガ・スラヴニコワ(1957-)☆
◎アンドレイ・クルコフ(1961-)ウクライナ
ジーナ・ルービナ(英語版)(1953-)イスラエル
サーシャ・フィリペンコ(英語版)(1984-)ベラルーシ
◎ザハール・プリレーピン(1975-)☆
セルゲイ・シャルグノフ(英語版)(1980-)
ロマン・センチン(英語版)(1971-)
◎エヴゲーニイ・ヴォドラスキン(英語版)(1964-)『聖愚者ラヴル』
■参考